聖戦と死神 第3部「薔薇と死神」~歴史を紡ぐ者~

「此処は何処なのかしら 私は確か
追われ 矢を射られ 倒れたはずだったわ…」


「気付いて良かった 大丈夫かい?
私の名はAlvarez(アルヴァレス)
君達の村を襲った軍隊の指揮官...
だったのだが...今ではもう追われる身だ....
からと言っても...言い訳に過ぎぬ…私が憎いかい?」


「えぇ...憎くない...と言ったら嘘になるけれど...
助けてくれた貴方(あなた)のこと、私は信じたい…」


「私はBegla人(ベルジュ)なのだよ 亡国の仇(かたき)を取る為
旧Flandre(フランドル)へ身を寄せた<異邦人(アルベルジュ)>
この意味が解るかい...お嬢さん?
この手はもう取り返しのつかない程に汚れている...」アルベルジュCV:Jimang

「最初は怒りからPreuzehn(プロイツェン)を
次に異国での居場所を確保する為Lombardo(ロンバルド)を
そして己の願望を満たすという目的の為に
Castilla(カスティリヤ)を滅ぼした…」アルベルジュCV:Jimang

「今でも目を閉じると
鮮やかに浮かんでくる風景がある
私にはどうしても取り戻したい場所があったのだ
そんな私に当時のChildebert(キルデベルト)6世陛下は約束してくれた...」アルベルジュCV:Jimang

「国をあと一つ...
例えばBritannia(プリタニア)の征服を条件に
Belga(ベルガ)の独立自治権を許すと...
私は他人(ひと)の国を売って
自分の国を買い戻そうとしたのだ…」アルベルジュCV:Jimang

「私はそんな愚かな男なのだよ…」アルベルジュCV:Jimang

「そう...そんな愚かな男なら
私がここで殺してしまっても構わないわね?」ローザCV:Aramary
「あぁ...好きにするが良い...
私は取り返しのつかない過ちを犯してしまった…」アルベルジュCV:Jimang

「馬鹿!それでは何も解決しないじゃない
貴方はそれで満足かも知れない
でも貴方の仇(かたき)を取ろうとする者が現れないとは限らない
その論理が繰り返し悲劇を生んでいるのよ…」ローザCV:Aramary

「取り返しのつく歴史なんて一つもないの だから尊い
だから私達は新しい歴史を創ってゆくの
愚か者とは…過ちを犯す者のことじゃない
過ちと知ってなお 正そうしない者のことをいうのよ...」ローザCV:Aramary

「...ねぇ...そうでしょう?」ローザCV:Aramary
「お嬢さん...君は強いな…」アルベルジュCV:Jimang
「えぇ...そうよ…私は強いわ
この国の未来を背負っているんだもの…」ローザCV:Aramary
「この国の未来?
Britannia(プリタニア)の女王は若い娘だと聞いていたが
まさか…君が...」アルベルジュCV:Jimang

「Rose Guine Avalon(ローザ ギネ アヴァロン)
そう...私がこの国(プリタニア)の女王よ
黙っていて御免なさい...でも解って欲しいの...
Alvarez(アルヴァレス)将軍...私は貴方を信じます…」ローザCV:Aramary
「これは...女王陛下とは露知らず 数々の非礼を…」アルベルジュCV:Jimang
「お願い!畏まらないで 私はそういうの好きじゃないの
私のことはRose(ローザ)で良いわ...」ローザCV:Aramary

「それにしても貴方があの有名な「Belgaの死神(アルベルジュ)」とはね...
...想像していた像(イメージ)と随分違うわね
熊のような大男だと思っていたのに...」ローザCV:Aramary

「...でも<Belgaの死神(アルベルジュ)>はやめた方が良いわね
この国では流行らないわ Britannia(プリタニア)風に言うと...
そうね<Belgaの暴れん坊(アーベルジュ)>かしら
そっちの方がずっと素敵よ ねぇ...そうしなさいな…」ローザCV:Aramary

「何?さっきから女性(ひと)の顔をそんなに見つめて...」ローザCV:Aramary
「いや...最初に貴女(あなた)を助けた時
ある女性に似ていると思ったのだが...」アルベルジュCV:Jimang
「思ったのだが?」ローザCV:Aramary
「...今にして思うと全然似ておらぬ...」アルベルジュCV:Jimang
「なにぃ!?」ローザCV:Aramary
「はっはっは」アルベルジュCV:Jimang
「うふふ」ローザCV:Aramary

Windermere(ウインダミア)の湖畔(こはん)を白い風が駈け抜けて往く...
Tristram(トリストラム)騎士団長率いる第六騎士団が衛る地
Lancaster(ランカスター)へと…